▼
中野は仙狐の尻尾を触り、心は浄化され…
▽
これからも沢山甘えさせてもらうことに!!

1話 存分に甘やかしてくれよう

(やっと終わった…)
隣のプロジェクトがやばい、ヘルプ頼む
分かった

心の闇が人の世を滅ぼす

彼を救わなければならないね

わらわが行こう
(結局終電か…)

(こんな生活していたらそのうち倒れるかもな)
(良い匂いだな)

お帰りなのじゃ

遅くまでお仕事お疲れ様じゃ

なんで?

待ちわびたぞ~ご飯あっためておいたのじゃ

(この状況って端から見たら…)
絶対やると思ってたんですよねー
何も見てないぞ

相当疲れてとるようじゃのう

ここまで溜まっているとはのう

お腹が空いたであろう?

何なんだよあんた、どうして俺の家にいるんだよ

真心こめて作ったのだが…

わ、分かった!食べるよ!!

炊きたてじゃ

どうじゃ?美味いか?

甘くて濃くて、おばあちゃんの味って感じ

いただきますなのじゃ

(この懐かしい感覚…)

うゆん!美味じゃ

(何年ぶりだろうか…)

(いや、待て!この子は誰なんだ)
わらわの名は仙狐
800年の時を生きる神の使い、神使の狐じゃ

俺の家にこんな食材なかったですよね?

わらわが持ってきたのじゃ

美味しいですね。どこで買ってきたんです?

およ?神社に奉納されておったものじゃな
(それは食べていいんだろうか)

なぜ家に?どうして俺にそこまで?

心して聞くのじゃ
は、はい…

わらわは好みの色男だったのじゃ

ご馳走さまでした

お粗末さまでした

これからは食事の後はお茶に決まりじゃ
コーヒーばっかり飲んでて胃を悪くしてそうだからな
茶柱…

おばあちゃんこれ!!
もっと遠慮せず甘えて良いのじゃよ

じゃあ尻尾を触ってみたいんですけど

特別だからな…

(黄金に輝く毛並み…もふもふとつやつやの暴力!)

(ふわふわだ~)
ひゃん

中野もふもふ~これはたまらん

艶やかで品があって住め手を優しく包み込むような

少しは静かに触れんのか…

すみません…くすぐったいですかね

にゃに…案ずることはにゃい

気が済むまで触るが良い

ひゃぁぁぁあん!

ありがとうございました!

満足したかのう

めちゃくちゃ癒されました

仙狐さんに色々してもらってばかりで、俺ができることなんて何もないのに…
うい奴じゃの

いい歳して幼女に面倒見てもらう訳にも

戯け!800年生きているわらわに向かって、幼女とはなんだ

このままだとダメ男に
ダメになっちゃまずいのか?

誰しもダメなとこはあるじゃろ

お主はもう十分頑張っておるではないか

そしてお主は1つ大きな思い違いをしておる

神使の狐に世話に値するなことなぞ、どんな善行を積んでも足りん

何かせねばなどと思わずに、存分に甘えるが良い

ほれ
今日も大変だったのう

少し肩の力を抜いて存分に甘えるのじゃ

世話させてくれ
おばあちゃんどこ~
こっちじゃ
おばあちゃん!!

俺寝てました?

もしかして・・・

お主顔色が少し良くなったのう
肩の力もいいい感じで抜けてきたようじゃな

本当にありがとうございまし

例には及ばぬ

これからもっともっと甘えさせてみせるからの!
楽しみにしておれ

じゃあもう一度尻尾を…

あ、あれは一日一回までじゃ

おかえりなのじゃ。今日も遅くまでお疲れ様

早く入ってわらわに世話されるが良い

ほれ!わらわも大好きほうじ茶じゃ

いい香りがして美味しい?それはよかったのじゃ

今日もお主はよく頑張ったのう
さぁゆっくり休むが良い。おやすみなさい
てか普通に仙狐さん”バーチャルのじゃロリ狐娘”に合致。
毎日仕事に疲れ切ってる現代社会に訴えかけるような、物語が始まる予感…
でもだめだめにならぬようきをつけないとじゃな!
