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レイにも話し、3人で脱獄計画を考えていくことに…!!
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新しい監視役と新しい子が入ってきた!

2話 131045
コニー?
ハッ!

ハァ、ハァ、ハァ

おはよう、エマ

笑って、エマ

《僕たちは昨日規則を破って門へ行った。でも何も見なかった》

《けど、リトルバーニー…》

《きっとママは見つけただろう。でも誰の仕業かまでは分からない》

《ママ、笑ってた。全然顔に出さない》

《僕らもそうするんだ。顔に出せばママは 気付く。負けちゃ駄目だ、笑おう》

《美味しい餌。汚れの目立つ白い服。規則正しい生活。全部私たち商品の品質を保つため》

無差別じゃない。鬼が言ってたろ?”また6歳。並の出荷が続いている”

あの言葉から察するにおそらく年齢=ランク
僕が覚えている限り今まで出荷されたきょうだいは6歳から12歳

それで6歳が並だというなら一番の上物は…

12歳…じゃあスコアは?
テストで良い点取っても肉は美味しくならないよね?

あっ! 出荷順!?

6歳以降 スコアの低い順に収穫されていくんだ。そして12歳になれば無条件に出荷される
だから僕らは高級品
今までの周期から考えて次の出荷はおそらく最短で2カ月後

それまでに全員脱出できる方法を考え出さなければならない

ここの敷地を 簡略に表すと…ハウスを中央に門、そして周りを取り囲む森。まずはどこから脱出するか

森…かな?門は出荷時以外は閉まってるし開くときには…

やつらがいる。森からいつ逃げるか…

僕らが自由に外へ出られる昼間の遊び時間かママがいない出荷の夜…

出荷の夜は駄目!

必ず一人犠牲になる

だね。第一夜は小さい子たちが起きていられるか心配

見張りはいない。静かだ

固くて丈夫。起伏どころか継ぎ目もない
おまけに表面はさらさら。普通こんなの上れっこない

じゃあ諦める?

鬼の気配はない。見張りはママ一人。大丈夫。怖くない
ママ~!どうしよう!森でナイラとはぐれちゃった!いっぱい捜したけど見つからないんだ!
大丈夫よ。みんな ここから動かないで。いいわね?

あれは時計じゃない。発信器
僕らの体のどこかに埋められているのかもしれない

しかも ママはあのコンパクトを僕らに分かるようにわざと見せた

誰であろうと逃がさない。ママが言いたいのはそういうことだ

ママは…

敵だ

まずは ロープを手に入れよう
でも迂闊だった。建物じゃなくて僕らの方に細工がしてあるなんて

ママは常に僕らの居場所を把握しているわけじゃない。確認して初めて位置を知るんだ

ママはリトルバーニーがコニー以外の誰かの手で持ち込まれたことは気付いている
でも誰かの特定はできていないと思う

でなきゃあんな回りくどい警告はしない

ノーマン!ちょっといい?

分かった!見てみるよ!

大丈夫だよエマ。僕らは疑われていない
コニー…
エ…

どうしたの?エマ。顔色が良くないわ。

そういえば今朝はいつもより元気がなかったんじゃない?

そんなこと…
何でもないよ!

ただ私ももうじきハウスを出るんだと思うと寂しくなっちゃって

エマはハウスが好き?

ハウスもママもだ~い好き!
コニー今頃どうしてるかなぁ?

コニーね、大人になったらママみたいなお母さんになりたいんだって!

ええ知っているわ。コニーならきっと素敵な大人にいいお母さんになるわ

夕飯準備できたよ、ママ

エマ、行こう

行かないよ。それが規則だし
昨日は鬼ごっこに夢中だったもの。どうして?

いいえ。それならいいの

立てる?

これで塀は越えられる

さあ難題はこれからだ

発信器の在りかと…

全員を連れ出す方法

レイには話しても大丈夫なんじゃないかな?

僕も考えてた。レイならパニックになったりしないだろうし物知りな分機械にも詳しい。きっと力になってくれる

レイには僕から話すよ。エマは一度ハウスに戻って?

なんで?

悪い つけてきた
いい加減、気になるから問い詰めようと思って

あの夜門で何があった?
コニーにリトルバーニー届けに行ったときだよ

何もねえわけねえだろ! 吐け!

やっぱレイも頭いい…
鬼、農園、ママが敵?

ヤバくね?

のみ込み早っ!
つまり俺たちは大事に大事に管理された鬼の食料だったってわけか

ていうか超すんなり信じてくれてるけど

当然だろ。ノーマンがこんなまぬけな嘘つくかっての!エマならともかく

で、実際逃げるとなると問題は色々あるが…
まずは人数だな。実現可能なメンバーに絞って…

全員?冗談だろ?全部で37人。大半が6歳未満だぞ
ただでさえ簡単でない脱走の難度が桁違いにはね上がる

でも無理だと決まったわけじゃ…

無理だ。エマ、お前気付いてないだろ?

レイ 待って!

こういうのははっきり言った方がいい
エマ、ここを出るだけじゃ駄目なんだぞ

連れて出りゃ全滅は見えてる。置いていく。それが最善だ

無理でも私は全員で逃げたい!何とかしよう!
全滅はやだよ。でも置いてくって選択肢はない!

ないならつくろうよ。外に人間の生きる場所!
変えようよ世界!

レイのおかげで 今分かった。これはそういう脱獄なんだ

私は折れない。決めたから。だからレイが折れて!
ごちゃごちゃ言わずに力貸して!

フッ。 アハハッ!ハハハッ…!

おいこら保護者!ちょっと…

絶対にみんなで逃げる!
そうじゃなきゃ嫌だ!やだやだやだ~!
あのバカ何とかしろ!むちゃくちゃだ!

ねぇ~ホント!でもよかった元気で

じゃなくてとめろよ!死ぬぞお前ら2人とも!お前ははなから 分かってんだろ?

エマが… 泣いたんだ

僕は自分が死ぬのが怖かった
けどエマは家族が死ぬのが怖くて泣いてたんだ
すごいよね。あの状況で何かを守ろうと考えられるんだ

でも正しくない!泥舟だぞ!ぶっちゃけ3人だろ!3人なら逃げられる!

情で判断をねじ曲げるなノーマン!

違うよレイ。僕も泥舟をつくりたいんだ!

はぁ? 何でだよ。お前は違うだろ!もっと冷静でいつだって正解を…なのにどうして!?
好きだから。好きだからエマには笑っていてほしいんだ

頭おかしいだろ…。それでエマが死んでもいいのかよ
そのために僕は僕を利用するんだ

幸い僕はやろうと決めてできなかったことは一度もないんだよ

泥も焼けば器になる。泥舟が必ずしも沈むとは限らない
僕もエマも正気じゃないよ。完全に血迷ってる

ほっとけないだろ?

紹介するわ。新しい妹キャロルよ

そしてシスター・クローネ。ママのお手伝いに来てもらったの

お…大人

敵が増えた…

今日からここで一緒に暮らします。どうぞよろしく
2話 感想
てかやっぱいママン怖すぎ大事件…!!
もうエマとノーマンって明らかに分かってるだろうに、あえて出荷しないことに意味でもあるのかな?
エマの我儘っぷりが凄いけど、それを受け入れちゃう2人…。このエマ、ノーマンnレイ、この3人にもお互い依存と言うか離れられない過去がありそうだね!!
う~ん来週もこの絶望感に惹かれつつ、見続けます!
