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ゴブリン達が悪者と間違われオーガ族に襲われる!
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スライムさんが強さを見せつけ、
必死の説得によりオーガからの誤解がとける
で、オーガらと仲良くなる

9話 大鬼族(オーガ)の襲撃
順調に進むゴブリンの村の開発

順調順調!俺が指示しなくとも皆ちゃんとやってくれてる
(俺にはやらなければならない大事な事がある…)
シズさん…
形見、大切にするよ

さて…ふふふっ!
変身ーっ!!

ふむ。凄くスムーズに擬態出来るな。人間の体だ。ありがたい

なぁ、大賢者
イフリートを捕食したから、"分身"俺も使えるのかな

よし、早速試してみるか
分身体!!
お…おお、なるほど。シズさんに似ている
前世の俺の要素はかけらもないな

何という美少…年?女?

性別を確認しない訳にはいかないよなー…

おぅ……。
息子、復活ならず…
中性…いや、性別がない…。無性だった…
…そうだっ!!
男寄りに出来るか!?

おぉ、なかなかイケメンじゃないかー!

じゃ、次は女寄りに!
おぉぉぉぉぉー!!
ってストーップストーップ!
はぁはぁ…いかん。大人の姿にするとシズさんっぽくて背徳感が募る

今日もお食事は必要ないのでありますか?

今日から俺も一緒に飯を食う事にする!
何と!!では今夜は宴会ですな!
(そうだよ。せっかく人に擬態出来るようになったんだから、美味しいご飯食べまくってやる)
…ん?

あ、リムル様!
これから森へ向かう所です
今夜は宴会の予定だ。美味しそうな獲物を頼むよ

今日はリムル様も食べるんすか?

おうよ!この体には味覚があるからな!

おぉー。いっぱい食べたらおっぱいも育つっすかねぇ

・・・。
《バゴッ!》

特上のウジカをご用意致しましょう
(うじか…)
…おう!頼む!

最近は森の奥から移住してくる魔獣が多いので、獲物は豊富なんです

ランガ。リグル達と森に同行してくれ。もしもの時は頼む

心得ました
遠慮はいらぬ。我を連れていけ、リグル殿!
(おぉ、かっこいいぞランガ)

(それが無ければもっとな…)

《俺はヴェルドラが封印されていた洞窟にやってきた》
(シズさんから受け継いだユニークスキル"変質者"の効果を試しておこうと思ったのだ)

("変質者"は、字面から受ける印象はともかく彼女の思いが込められた大事な能力だ)
(その能力とは統合と分離。
様々なスキルを統合し新しいスキルへと進化させ、つまりは新しい能力がポンポンと獲得できた)
(その1つが…)
この仮面、魔力を抑える力があるんだよな?
《解。僅かに漏れ出ていたオーラが完全に消滅しました
この状態ならば人間と認識されるでしょう》
《リムル様!!》

・・・!!
《ランガからの思念伝達。声音から救援要請と推測》
その頃、食料調達していたゴブタ達は…
てやぁぁぁ!!
そこにリムルが駆けつける!

どうした!?

斬られたっす!超痛いっすー!

ん?なんだお前ら

元気そうだし、回復薬はいらないみたいだな

ちょ、ちょっとー!!欲しいっす!

…!!た、助かったっす!

主よ、申し訳ありません。我がいながらこのような…
戻れリグル!

安心しろ。後は俺に任せてゆっくり休め

ありがとうございます

面目ありません
まさかオーガに出くわすとは思わず…

(6人のオーガか…
何か鎧までつけてるし、どう見ても日本刀だよなぁあれ…)

おいお前達。事情は知らんがうちの奴らが失礼したな
話し合いに応じる気はあるか?
・・・

(実力差は明確なのに、ゴブタもリグルも致命傷ではなかった
まぁここはこちらが大人の対応を)

正体を現せ!邪悪な魔人め!

おいおいちょっと待て!俺が何だって?

魔物を使役するなんて普通の人間に出来る芸当ではあるまい

見た目を偽り、オーラを抑えているようだが甘いわ!

正体を現すが良い

(ガーン!
俺の正体なんてただの愛くるしいスライムなのに…)

貴様の言葉など聞く耳も持たん
全てその仮面が物語っている!

仮面…待ってくれ
勘違いしてないか?これはある人の形見で

同胞の無念!その億分の1でも貴様の首で贖ってもらおう!邪悪なる豚共の仲間め!

お前はあの桃色を相手しろ。決して殺すなよ

どうも裏がありそうだ
邪魔だけしてくれれば良いから。残りは俺が倒すよ
戦闘スタート

お前は眠っとけ

魔力感知で丸見えだ…

転びそうですよ。お嬢さん。なんちゃって

デビルのムカデの麻痺と息。ブラックスパイダーの粘鋼糸。アーマーサウルスの身体装甲…

他にも多数の魔物の技を体得しているやもしれません
ご油断めされるな。若

ここら辺にしないか?俺の言い分も聞いて欲しいんだが…

黙れ!邪悪な魔人め!
確かに貴様は強い!だからこそ確信が深まった

たかオークごときに我らオーガが敗れる等考えられぬ…

オーク…さっきから何を…
黙れ!全ては貴様達魔人の仕業なのだろうが!
背後から老人オーガに斬られる

ぬぅ…儂も耄碌したものよ…
頭をはねたと思ったのじゃが…

我が主…!!
リムル1こっちは良い。油断するな

(魔力感知をかいくぐり、多重結界と身体装甲をあっさり破ったのか…)
どうやら蛮勇の方だったようだな

右腕を失い、発狂しない胆力は褒めてやる

一人で俺達の相手どろうとしたその傲慢さが貴様の敗因だ!
冥府で悔み続けるがいい!

片手を切り落とした程度で、勝ったつもりだったのか?

…化け物め!鬼王の妖炎(オーガフレイム)!

やった…のか…?

残念だったな。俺に炎は効かないんだ
たしかに俺はお前達を甘く見ていたようだ
少し本気を見せてやろう

あの炎は…周囲の魔素を利用した妖術ではありませぬ!

あのものを形作っているのは純粋にあの者の力のみ
炎の大きさがそのままあの者の力…
もっと面白いものを見せてやろう
これが俺の真の力だ!

(あ・・・)

どうする?まだやるか?

クッ…

(よしよしビビってるな。頼むからこれで降参してくれよ…)

若。姫を連れてお逃げ下さい。ここは儂が…

黙れ爺

凄まじいな…悲しいが我らでは貴様に遠く及ばぬようだ…
だが俺も力ある種族。大鬼族の時期頭領として育てられた誇りがある!

無念に散った同僚の恨みを晴らさずして何が頭領か!敵わぬまでも一矢報いてくれるわ!

若…儂もお供致しましょうぞ…

お待ち下さいお兄様!この方は敵ではないかもしれません!
これだけの力のある魔神様が姑息な手段を用いて豚共に里を襲撃させるなど不自然です
それこそお一人で我ら全てを皆殺しに出来ましょうから!

この方が異質なのは間違いありませんが、
里を襲った者共とは無関係なのではないかと…

少しは人の話を聞く気になったか?
そして黒煙を解くリムル

何者なんだ…お前は

俺?俺はただのスライムだよ

ちなみにこの仮面はある人の形見だ
お前の里を襲ったやつのと同じか、確認してもらって構わない

似ている気はするが…

これには抗魔の力が備わっているようです…

申し訳ない。どうやら追い詰められて勘違いしてしまったようだ
どうか謝罪を受け入れて欲しい

まぁここで話すのはなんだし、ひとまず村に戻ろうか
お前達も来いよ

色々事情も聞きたいしな

それに今日、うちは宴会なんだ!人数が多い方が楽しいだろう

(こうして理由も分からずに始まった争いは終わった
オーガの姫が昏睡の魔法を解除し、ゴブリン達は目覚めた)

(オーガ達の怪我はリムルの回復薬で治し、
一同はリムル達の村へ向かったのだった)

そういえば名前は?

いや。俺達にネームドはいないよ

そっか。普通はないんだっけ
そっか…そっかぁ…
戦闘シーン凄まじかった…!
あれで名無しなの!?パねぇですねオーガ達…!!
多分来週はリムルがまたオーガ達にも名前つけてあげるんだろうけど、オーガ老人は名無しでリムルの腕斬る実力って…相当強いな!!
そしてゴブタの頼りなさを感じたね…
もっと強くなって、活躍するときが来るのが楽しみ!(そんな時は来るのか)

見た目だけでキャラがたってるのがわかりますね
次回の展開でどうなるのか楽しみ!